フィットネス事件

アナボリックステロイド使用は悪か・・・

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日本でフィジークという競技が人気を帯びる以前は、アナボリックステロイドを使用する人は卑怯者として軽蔑の対象とされていましたが、最近になってNPCJが主催する大会に出場する有名なフィジーク選手がユーチューブ上で筋トレ系ユーチューバーとして露出し知名度を挙げていくと、アナボリックステロイドの使用を黙認しつつファンになる人々が増えてきています。そのような人々の考え方の変化として次の例を挙げます。

ポイント

  • 自分の命を削ってでも頂点を掴みたいのなら尊重する
  • ステロイドを使っているにも関わらず自分はナチュラルと嘘をつかない限り良しとする
  • 誰にも迷惑をかけていない自己責任の世界だから本人の意思を尊重する

このように考える人々が多くなってきているのが現状です。一方で一部の人は昔と変わらず「ステロイドを使っている奴は卑怯だ。人間ではない。」とする意見もあり、賛否両論分かれています。

バデー
ノーコメントで・・・
KATAGI
バデーさん。あなたステロイド使ってますよね。
おじき
最近の筋トレユーチューバーは結構、使ってると思います。
ケント
まあ、そっとしておいてあげましょう。

アナボリックステロイド使用者を尊重するとは・・・

自分の命を削ってでも掴みたい何かがある場合、その人にとっての人生の目的が「掲げた目標を達成する」ことに自分の命の存在意義を見出していると解釈することができます。普通、人が何かを成し遂げたい時、必ずはメリットとデメリットを天秤にかけることで命最優先の二の次に目標を掲げるのが一般的です。例えばの話になりますが、あなたがもし億万長者に成りたいという夢を持っているとします。一か八かの賭けにて二択を迫られたとします。

死か、億万長者か

普通、死が伴うリスクを考えれば、そのような賭けに応じることはしないでしょう。では、あなたが無期懲役の囚人だったとしましょう。どの道、死ぬまで自由のない生涯を送ります。例を変えて今一度、尋ねます。

死か、釈放か

既に自由を失っている人間に二択を迫った時、賭けに乗ることでしょう。なぜなら賭けにのらなければ、不自由の後に死でしかないからです。

アナボリックステロイドを使用する人の中には、ボディビルで頂点をとる以外に、どの道を満足できずに生き甲斐すらない人が「死か、頂点か」の選択の賭けにでるのは合理的な判断だと思います。

ボディビルとは分野が違いますが、過去にバート・マンローというバイクでスピードの限界に挑戦した人物がいました。彼は次の名言を残しています。

5分が一生に勝る

彼は自分の手掛けたバイクに乗りスピードの限界を追い求めることに生き甲斐を感じた人物で、ボンネヴィルにて史上最速のライダーとして伝説になりました。彼にとって平凡で安泰に月日の流れる人生よりも、命の危険を承知の上にでも最速を求める人生に命があり、それこそが彼にとっての生きる意味であり目的だったのでしょう。

ある意味、病的といえば病的な心理状態なのかもしれません。普通の人にとって命の次に大切なものは何かと問えば答えは大まかに二通りです。独り身の人間は「命が最優先」と答え、愛する人を持つ者は「愛する人が最優先」と答えます。後者である自分の命よりも大切なものを背負っている人の中には、ある程度、上記のような事情を抱えた人の気持ちを理解できるかもしれません。

競技におけるアナボリックステロイドの使用について

オリンピック競技、ボディビル競技、格闘技などに多くみられる国家ぐるみ、または団体、個人によるアナボリックステロイドの使用の発覚は今も昔も絶えません。国家を挙げたオリンピック競技においては国家ぐるみでアナボリックステロイドを選手らに投与するケースが非常に多く表にされていないケースを含めると日本以外、ほぼ全ての国で選手らへの告知なくして何等かの形での薬物投与とドーピング検査パスのための抜け穴を作っていることは間違いありません。オリンピック競技以外にも、金銭の絡んだプロの世界における競技において薬物の使用は当たり前のように行われている事実があります。

プロの世界というのは選手一人一人の意地と意地のぶつかり合いではなく損得が必ず発生する世界ですから、プロ選手一人とってみてもスポンサーの事情あって負けられては困る理由が必ず発生します。

特にボディビルの世界の場合、企業が自社商品の利益を上げるため実績と知名度と人気を持つ選手に多額の投資を行います。それが自社製品の提供、例えばサプリメントが一般的ですが自社製品の提供と同時に宣伝のための広告塔になってもらうことで利益を図ります。

選手が勝てば宣伝効果は絶大ですので勝たせるためにアナボリックステロイドの使用をスポンサー企業が被害被らない形で選手にアナボリックステロイドの使用をオブラートに包み推薦します

これにより栄光を得た大半の要素が、薬の力によってもたらされたにも関わらず傍観者である大衆は選手が使った企業のサプリメントに注目が集まります。その上において仮に選手がドーピングの発覚が起きたとしてもバッシングは選手個人に集中するだけでスポンサー企業は無傷で済みます。薬物の使用が発覚した選手側は、結局のところ自己都合による薬物の使用となりますのでスポンサー企業側が被害被ることはなく企業イメージダウンになることもありません。

選手がアナボリックステロイドを使用するのは一位を狙わなければ一攫千金を得られないためでしょう。もしプロとしてではなく趣味の範囲内でのボディビルならばリスクを取る必要性を感じる人のほうが圧倒的少数だと思います。しかしプロとなれば「俺は趣味でやっているから・・・」は通用しません。金銭が絡む世界において、趣味の範囲内で競技を行われてはエンターテインメントとして金儲けをしている競技主催者と選手に寄生することで利益を生む企業側が困るからです。プロとしてボディビルをやるなら利害関係が生じ、それを避けるわけにもいかないでしょう。

アナボリックステロイドが直接的な悪ではない。

当たり前の話ですが参加する競技において、アナボリックステロイドの使用を禁じ皆が同じ条件、同じルールの中で競うことを忠実に守っている中でアナボリックステロイドを使用すれば競技の公平性が崩れます。世間一般的にアナボリックステロイドが何故、悪とされているか・・・その本質は、正に競技の公平性の破壊をもたらすためであり、アナボリックステロイドの使用そのものが悪というわけではありません。一個人が自己満足で使用する分には誰にも迷惑は、かかりません。自己完結の世界です。

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