トレーニングの知識

チーティングが悪なら多関節種目も悪

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チーティングを行うとフォームが悪いトレーニングであるとする風潮が未だにあるので、そのことについて語っていきます。

まずはチーティングとは何かについて説明していきます。チーティングとは反動を使って負荷を逃し動作を遂行することをチーティングと言います。筋肥大トレーニングは筋肉に強い刺激を入れて発達のシグナルを促すことを目的としているのでチーティングと呼ばれる反動による負荷の軽減は結果的に筋肉に強い刺激を得られるどころかむしろ緩和している状態なので筋肥大を目的としている場合、むやみに使用するべきではありません。しかし場合によってはチーティングを使用する場面も生じますので必ずしもチーティングが悪いというわけではありません。

なぜチーティングが悪とされるのか

基本的な器具の扱い方、特定の器具が何を目的として使われるのか、全くもって筋解剖すらも知らない初心者の多くがデジタルを通して見た光景、それがテレビのワンシーン等を見様見真似で行う様を再現するかのように形だけのトレーニングを行います。例えば、ダンベルカールを例に挙げます。

ダンベルカールといえば、赤ちゃんからお婆ちゃんまで知っているマッチョな人がやる一般的なトレーニングの様子であることは理解できるかと思います。しかしトレーニング初心者の場合、「ダンベルをもって腕の屈折運動を行う=マッチョになれる」というデジタル映像を見て思い込んだイメージでしかありません。ある程度、身体作りの知識を学んだ人であれば、対象筋にどれだけ強い刺激を入れられるかが重要であることを認識しているため、むやみにチーティングを行うような対象筋への負荷の逃し行為を行うことはありません。

しかし初心者の場合、形からトレーニングを始めますので動作をしている形ばかりに捕われる結果、腕が屈折しなければ反動を使って腕を屈折させれば良いと考えます。結果、無意味なチーティングを行う初心者が爆誕するのです。

そのような初心者トレーニングの様子を見受ける機会が非常に多いため「チーティング厨」と指を指して嘲笑うのかもしれません。次第には、チーティングそのものが異論を認めぬ悪とまでにトレーニーの間で広まった可能性があります。

誤解なのはチーティングが対象筋への負荷を削減しているから全くもって無意味であると極論を突き付けるほうが間違いであり、必ずはケースバイケースであることを改めて学んでもらいたいものです。

KATAGI
私はフォームに拘りありますね。チーティングは糞フォームです。例外を認めません。
北島
フォームというのは、対象筋に怪我無く確実に刺激を与えるためのプロセスに過ぎず、フォームばかりに捕われると筋トレに必要な栄養だったり頻度だったり重量選択やセットの組み方、種目の選び方が厳かになってくるんです。あくまで我々トレーニーは見ていて美しい外観を求めたトレーニングが目的ではなく、怪我の無いよう確実にターゲットに強い刺激を入れて筋肥大のシグナルを生み出し、そこに筋肉の材料を如何にですねー。効率よく供給するかという多面的視野をもってトレーニングしているわけですよ。このようにですねー。カナダのどこの馬の骨かもわからない低レベルな自称コーチにフォームばかり偏った・・・それも間違ったフォーム含め偏った教え方をする輩は淘汰されていくんです。
おっしー
いいぞ!もっと言ってやれ!

チーティングは使い道によっては多関節種目と変わりない

ベントオーバーローイングを例にした話をします。

ベントオーバーローイングをチーティングせずに行った場合、広背筋下部の筋肉に負荷が収束します。ところがチーティングを利用したベントオーバーローイングはどうでしょうか・・・。足の屈折と上体の多少の前後移動を利用する反動にてベントオーバーローイングを行えば、大腿四頭筋、脊柱起立筋に負荷が分散されます。これ自体が多関節種目と何ら変わり有りません。負荷を対象筋以外にも分散させてトレーニングを続行するならばチーティングと多関節種目は同一と見てもおかしくありません。

しかしチーティングと多関節種目は似たようで似ていません。

チーティングを行う目的について

単関節種目等、対象筋一部位のみに集中した負荷を乗せることを目的としたトレーニングの場合、レップ後半、もしくはセット後半において反復動作が不可能になる場面が現れる可能性があります。この場合に限り、補助筋肉群を頼り反動を生じさせ、負荷の低減を狙ってレップ数を稼ぐことを意図した場合、チーティング手法は正当性があります。

また、サイドレイズを行う特定のフォームの場合、チーティングにて初動負荷を低減すると同時に自力で挙げていき、反動が途切れる最後の瞬間は完全に自力で挙げるという高度なテクニックを必要とするフォームで行うトレーニングにてチーティングを使用します。というのもトレーニング種目とフォームによっては、起始から停止まで均一な負荷を保つ必要があるためです。

多関節種目とチーティングの違い

多関節種目は対象筋を鍛える際にモーターユニットとなる補助筋群をも同時に動作させるのに対し、チーティングも同様に対象筋の動作続行を行うために補助筋群を利用して反動を生じさせ、最後まで対象筋の動作を続行させます。

簡単に話をまとめると・・・

チーティングは対象筋へのアイソレーションを行い続ける過程で生じるパフォーマンスの低下を反動という形で補助を生み出しトレーニングの続行を果たします。反動は補助筋群により作られるので多関節種目化します。

多関節種目は対象筋と他、補助筋群への同時アプローチです。

両者共に多関節種目と一括りにすることはできますが、チーティングの場合、対象筋をよりアイソレーションさせるために補助筋群を巻き添えにさせるという意味において多関節種目とチーティングでは若干の違い、目的があります。

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