格闘家のウェイトトレーニングを見ると、未だに訳の分からないトレーニングをしていることが非常に多いです。そしてトレーニングを指導しているトレーナーにも非常に問題があったりもします。素人からウェイトトレーニングの様子を見てみれば非常に過酷でキツイように見えます。たしかにキツイでしょう。しかし筋肉を増やしたり筋力を強化したりといった効果には全く繋がらないウェイトトレーニングをやってみます。
格闘家の下手くそなウェイトトレーニングの様子
まずは元K1ファイターのジェロムレバンナのトレーニング動画を見てみましょう。特にボディビルやパワーリフティングなどの知識がある方からすれば非常に違和感のあるウェイトトレーニングのように見えます。
その辺のスポーツクラブにて、よく見かける変なトレーニングをしている人達とやってることは変わりません。


格闘家のウェイトトレーニングはフィジカルトレーニング?
もし、筋肉や筋力の増強以外にも目的があって、このようなウェイトトレーニングをしているのだとしら何を意図したトレーニングなのかを考察してみます。
- 心肺機能の向上
- パンチや投げ等の特定動作のパフォーマンス向上
他にも、いろいろあるかもしれませんが、このようなウェイトトレーニングを「フィジカルトレーニングである」と言われてしまったら、そこで話は終わってしまいます。というのもフィジカルトレーニングといえば、どうにでもトレーニング内容を正当化できてしまいます。上記動画内で行われたような、バランスボールの上でダンベルパンチを繰り出す動作にしろ、ケーブルマシンを振り回すにしろ、筋肉に負荷がかかる動作全ては強度の伴う運動になるためです。
格闘家のウェイトトレーニングは効率的かという疑問
格闘家のウェイトトレーニングでいう効率的とは何のことか・・・。身体的能力を向上させるために、持久力、瞬発力、筋力、など総合的なスペックの向上を満遍なく狙ったトレーニングなのだとしたら正解でしょう。そしてトレーナー不在でも素人一人で、そのような運動は行えます。実際に、その辺のスポーツジムに行けば同じような人達にたくさん遭遇します。決して無駄ではありませんが持久力なら持久力、瞬発力なら瞬発力、筋力の向上なら筋力の向上と具体的にフォーカスできているのかと問えば、それは決して効率的なトレーニングではありません。
こういうと格闘家とボディビルダーは目的を別にしてウェイトトレーニングしてるのだから比較するなと非難されそうですが確かにそうです。しかしウェイトを利用して身体的に何等かの向上を図るという手段としてウェイトトレーニングを行うことは両者同じです。