人は損得を考えて行動します。もしボディビル大会への出場動機がプロになるためとするならば、その人がフェアプレイの精神を持っているのかどうかを疑う余地ができます。この時、もしNPCJの大会への出場を企むのであれば尚の事、信用するに値しないというのが結論です。ではなぜプロを目指すボディビルダーが信用できないのか具体的な話をしていきます。
ボディビルでプロカード獲得したいと勝ちたいは目的が異なる
当記事の冒頭にも説明したように、あくまで人の行動は損得勘定です。そしてボディビル大会に出る目的は大きく二通りあると予想できます。
注意ポイント
- 出場選手と同条件の基で優劣を競い我が身の実力で勝ちたいとする目的
- 金の成る木であるプロカードを取るために勝ちたいとする目的
大きく分けてボディビルの大会に出場する動機と目的は、この二つでしょう。明らかに優勝への目線が両者を比較すると根本的に異なります。



ボディビル大会にて優劣を競い誰よりも優秀でありたい
これが通常の動機です。なにもボディビルに限らずどの競技においても、個人と個人が意地と意地のぶつかり合いにて優劣を競います。単純に自分が誰よりも優れて頂点の存在でありたいという欲求から人は競い合うのです。
もし、あなたが相手選手と元が同格の体格、遺伝的性質、同等の環境下で生活をしているとします。相手を凌いで自分が優秀を飾りたい時、あなたはズルをして相手をねじ伏せたいですか?
誇りを持っている人間であれば実力で相手をねじ伏せるために日々、真っ当な努力と鍛錬を繰り返し対戦相手を超えようとするでしょう。それこそが、真の実力を持って相手をねじ伏せることを意味します。しかし、あなたが虚勢的な精神を持ち、周りに良く思われたい・・・。イメージダウンを防ぎたい等の他者の評価に依存するタイプの人間であるならば、弱い自尊心を保つためバレない不正を働かせ、自身の実力を偽るかのごとく優位な方向に意図を働かせることでしょう。
それが、「相手選手の上げ足を取る」「薬物の使用を禁止とする条件の基、コッソリと自分だけ薬物を使用する」「審判に賄賂を渡して判定を自分優位に進める」等、対戦相手選手との公平性を崩し勝ちに拘る行為を行うとします。このような場合、実力で相手をねじ伏せることから逃げ、周囲からの評判を保つため、周囲からの失望を防ぐため、実力勝負から逃げ、偽ってでも勝ちに逃げることを選択するでしょう。この場合、不正を働かした人間にとって一番大切なことは、自身の面子を保つことが目的となります。既に実力と実力とのぶつかり合い優劣を競う勝負から諦めた者です。
不正により優勝の称号を手にした本人は、表面上の振る舞いとして、実力で勝ったかのように装いますが、本人の心は、不正を働かせたから優勝した・・・。真っ向勝負で挑んだら勝てなかっただろう・・・。そのように優勝の称号を手にしながらも心は敗北感に包まれています。それでも自身の面子を潰したくはないという想いが強いので自身の弱さに向き合えない未熟さに心が晴れることはありません。その時点で優勝を手にしながらも既に勝ったことがありません。



プロになるためにボディビル大会で優勝したい・・・は?!
バカな人は筋トレユーチューバー等が、このような言動を行った際、その発言の裏の意図を予測することはできないでしょう。
その前に、ボディビルの大会にでるということは上記の通り、実力で勝ちたい者が競い合う大会であることが一般的な動機であり、プロになるために大会に出場するというのは一般的な出場動機とは大きく剥離した特殊なケースです。常識的に考えて、普通の動機ではありませんよね。
その意図は簡単な話・・・。
ボディビルで金儲けするためが目的の出場なのです。
この時点で、あることが想像つきませんか?
ステロイドの使用です・・・。
普通、実力にて優劣を競い合う大会において出場選手らの想いは意地と意地のぶつかり合いです。自分の日々の努力鍛錬が如何に相手よりも優れており結果、相手よりも優れた肉体を有しているということを示したいエゴを張り合いにした大会とも言えます。しかし、プロを目指したい選手の動機は、そもそも金銭が目的でしかないわけで一番、怖いのが金銭絡みの選手出場なのです。
金の成る木を獲得するため、実力勝負の競技など、そっちのけで金の成る木を獲得するためにはどうしたら良いのかを前提の上で日々トレーニングを行っているわけです。当然、「優勝=プロカードの獲得への道しるべ」となりますから、金を得るための試行錯誤に頭を費やします。その大会がアンチドーピングを謳う大会であり、尚且つドーピングチェックが無いのであれば、最も質の悪い大会でしょう。そう・・・。NPCJのように・・・。
プロになれるチャンスを設けている。アンチドーピングを謳うがドーピングチェックは無い。このような大会への出場が最も最悪なケースであり、金を得るために努力する選手が出場してもおかしくないし、金を得ることが目的の出場である場合、ドーピングチェックが無いことを知ったうえでドーピングして勝ってプロを目指すことを目的として出場する参加者がいてもおかしくないのです。
あくまで、プロになることが目的でドーピングするわけですから、「薬物使用ズルして勝ってうれしいのか?」などという批判は当人らには響かないでしょう。なぜなら元々、実力で競い合うことが目的の出場ではないからです。他選手よりも努力は劣っている・・・。
ドーピングしなければ他選手には勝てない・・・。既に自分が他よりも劣勢あることをわかっていても実力勝負になど初めから関心無く、プロカードの獲得が目的ですから、わかりやすい話、審査員に賄賂を渡して、本来、予選落ちのところを優勝まで引っ張る不正を働いてもプロになれればOKなのです。もっと言えば、大会に出場せずとも金を払えば、プロカードを裏ルートで得られるなら、きっとそうすることでしょう。
あくまでプロを目指したい人間は、競技で真っ向勝負して優劣を競い合うことを目的にしているわけではないため、プロを目指し出場する選手ほど信用もへったくれもありません。そして応援するべきではありません。
ボディビル競技における優勝はゴールか、それとも手段?
優劣を決着されたい場合は優勝がゴールであり、日々の努力が報われ結果を手にできたことに自身の価値を見出すことが出来ます。プロになりたい人にとって優勝とは、プロカードを獲得するための手段に過ぎません。
単なる手段である以上、その人にとって他者との優劣の競い合い等は初めから関心がないことが推測できます。
ポイント
主催はアンチドーピングを謳いドーピングチェックが無い。そして、筋トレユーチューバーはプロになりたいと宣言する。負ければ、次こそはプロを目指すと言い、勝てばプロの道が開けたと言う。口から出る言葉は全てプロカードの話ばかりだとするのであれば、その人にとって優勝は手段に過ぎません。これが最も信用に値しない選手です。
優劣を付けたいとする動機、プロになりたいとする動機、見上げる目線が異なる両者が混合するような大会においてフェアプレイ精神を持った人間が出場する補償など、どこにもありません。
ある人は数年前に自分はナチュラルであると公表したが、優劣を付けたいとする志が消え失せた瞬間にNPCJに走りプロになることが目的へと変わりました。
ロバは餌で飼えます。
人は金で買えます。
誇りを金に置き換えられるビルダーほど、目的は優劣の競いよりも金が第一です。ならばフェアプレイの精神は不要です。バレなきゃ薬物を駆使してでもプロを勝ち取りにいくでしょう。